
花畑のマダム
アメリカ西海岸の生活をブログでお知らせといいながら・・・
ご無沙汰しておりました。
といいますのも、
アメリカのおおらかさで
お引越しのトラブル続出。
ネットがまったく繋がらず・・・・
そんなアメリカ生活はまたおいおいお伝えするとして
帰国後もカルチャーショックからの復帰に時間がかかっておりました。
ここに来て、
お友達からも、コサージュなどの依頼や
そろそろお教室をと言っていただいて
ようやくリズムがもどってきました。
そろそろ、現場復帰いたしますので、よろしくお願いいたします。
さて、日本の生活は
日課である早朝の愛犬るうくとのお散歩が癒やしの時間です。
東京の郊外の深大寺には、住宅街にまだ点々と小さな畑や造園業の植え込みが残っていて、
日々の散歩道になっています。
そんな一角に
季節の花が育てられた花畑があります。
四季折々の花を楽しめる
お気に入りスポットなのです。
農家のご婦人らしい完全武装の女性が
毎日ひとりで黙々とお花の世話をしている姿を見かけます。
その向かいには
小さな木造の小屋があって
Welcomeのボードが
その木戸が時々開いていて、切花が売られている風なのですが
覗いても
誰もいないのでなかなか入れずにいましたが
母の命日が近づいたある日・・・
勇気を出して中に入ると
あのマリー・アントワネットの愛した矢車菊や
釣鐘草
マーガレットや
ささゆり
草原の野草のような
繊細な花々などが花束にされて水差しに・・・
しかも、どれも一束200円には、びっくり。
御用の方はこのインターホンをとのボタンを発見して押してみました。
すると、
中からエプロンをしたご婦人が現れて・・・
いつもの完全武装の方に違いありません。
いつも腰をかがめて農作業をしている姿しか見たことがなかったので
こんなに、笑顔の素敵なマダムだったとは・・・・
花束のなかで、ひときわ興味を惹いたのは
色とりどりの華やかな今を盛りの花達よりも
かげろうの羽のような繊細なかすみ草に代表される儚げな草花
まだつぼみのグリーンの紫陽花のアナベル。
シックな斑入りの観葉植物たち。
ついつい、
お花の話に華が咲いて
初対面なのに話し込んでしまいました。
可憐な草花の花束を褒めていたら・・・・
花の選び方で年齢がわかるとおっしゃって
若い方ほど、ナチュラルな草花を好み
高齢な方ほど、いかにも園芸種というような華やかなものを好むそうです。
まだ・・・若い方の仲間にいれていただけたみたいですが・・・
その後も毎週ご仏壇のお花を買いに
ご仏壇といいながら、
ありきたりの菊やカーネーションではなくなりました。
母の月命日には
フランス菊はどうかしら?と、お墓用のお花をまとめてくださって
偶然ご近所さんが同じお墓なので
そのお花も父が用意したいと希望していることを伝えると
選んだ花束を2つに分けてさらにおまけの釣鐘草を加えて花束にしてくださいました。
素敵な庭木もたくさん育てていらっしゃるので
この笑顔の素敵なマダムに
いろいろと教えを請おうと思っています。
毎日お花に接していると
きっと心が肥沃な黒い土のように豊かになるのではないでしょうか?
そんな
素敵なマダムとの出逢いでした。