日本舞踊の先生に
お祝いを贈りたいとのご相談を頂きました
お稽古部屋に飾れるようなお花・・・
ついつい
和風のお花を考えてしまいます
黒塗りの籠や、
生花の浅い鉢のようなものも考えました
お着物の柄に
四君子というのがあるのをご存知?
なんて言われたものの
勉強不足で・・・君子といっても中国の偉人ばかりが頭に浮かんで
よくわからないのですが・・・・
華やかなものよりも
野草のような可憐な花を花壇に植えて
その愛らしさを愛でていらしゃる方だとか・・・・
お着物の好みもシックな色とうかがって
友禅染の繊細な色合いや優雅な絵付けを思い出しながら
あえて、洋花を洋風で大きめな花器にたっぷりと・・・
最近はこんな洋花のモチーフのお着物も出て来ました

Ranunculus
今までのレッスンでも
人気のあったおすすめ・・・・
ベージュピンクのアレンジ
今年流行りの色
グレージュとでもいいましょうか?
そんな大人可愛い色をセレクトしました
純白のつややかな花器は場所を選びません
シルバーの足元が
お祝いごとにはピッタリです

Ranunculus
去年も大活躍
今は薔薇よりも、注目している
ラナンキュラス
そのフラットな表面はラウンドのアレンジも綺麗に仕上がり
なくてはならない花材となっています
これをふんだんに使い、
さらに同系色の深い赤ワイン色のカラーと、
宇宙の星のようなスカビオサを添えます
カラーにはグレーのパールを水滴がこぼれ落ちるようにセットしました
後ろ姿も手を抜かぬ四方見です

Ranunculus
最後に・・・
春らしさを加える黄色いマーガレットが若々しさをプラス

Ranunculus
まずは送り主のところにラッピングして送りました
大変喜んでいただけたのですが・・・・
来月のお稽古のときにプレゼントされるとのことです
踊りの先生が気に入ってくださるように願っております・・・・
※四君子・・・・四君子(しくんし)とは、蘭、竹、菊、梅の4種を、草木の中の君子として称えた言葉。また、それらを全て使った図柄、模様。君子と言われる人物像を花に例えたものである。
本格的な寒さはまだまだこれからだそうです
それでも・・・
1月が終わると
なぜか春らしいものが無性に恋しくなります
そんな、早春のテーブルフラワーのご依頼がありました
色とりどりの
百花繚乱の春はもうしばらく我慢して・・・・
真っ白な雪のような春のテーブルフラワーを用意しました

helleborus
クリスマスの頃から3月頃まで
光を求めるように純白の花を咲かせるニゲル
八重の花びらが可憐です
白からグリーンまでのグラデーションのアレンジは誰もが心の癒しを感じるものです
そんな・・・
凛とした白い花たちの中で
赤い縁取りのラナンキュラスはひときわ華やかで
匂い立つような気品を感じさせます

helleborus
表と裏・・・見る角度で
2つのアレンジメントを楽しむことができます
気位の高い花達に
すっと背筋が伸びて
いつものお食事も新鮮な空気に包まれます

helleborus
しばらくは、この春を告げる花のパワーをお楽しみください
ケーキをたべればいいのに・・・
そんなマリー・アントワネットのつぶやきは有名です
個人的には、なんとなくピンクのフワフワした薔薇のイメージの・・・彼女が愛した花は
思いがけず
矢車菊だそうです・・・・
ですから、
マリー・アントワネットのイメージのテーブルコーディネートには
お約束のように彼女が好きだったという
ヤグルマ草とパールをデザインした食器セットが出てくることになります

YAGURUMA CAKE
ダークグリーンとパールに渋めのゴールドの縁取りと・・・
野草に近いかたちの濃いブルーの矢車菊・・・・
ブルーが好きな彼女は
案外男前?
あの、船を載せたようなアバンギャルドな髪型も
今時のアーティストなら
レディーガガ
矢車菊でお花をと言われて
ようやく手に入った矢車菊ですが・・・・
古典的な野草のすがたではなく
綺麗に丸い花の形をした鑑賞用の改良種でしたので
思いの外難しい花材でした
青いお花は野草のような風情の物が多いので
ざっくりと花器にたくさんの色の花といっしょに豪快に生けたほうが
表情が出たりします。
綺麗すぎるかたちだと
素材として、幾何学的な仕上げのほうが適していたりするのです・・・
結局行き着いたのは・・・
パンが食べられないなら・・・・の言葉
いっそ、ケーキにしてしまえば・・・・

YAGURUMA CAKE
こうして
矢車菊のケーキが出来上がりました
仕上げにパールを散らして

YAGURUMA CAKE
ビンテージのガラスのケーキ皿の上に載せて・・・・
そのままテーブルのお花にします

YAGURUMA CAKE
背が低いですし、四方見なのでテーブルのお花にはぴったりですね。
愛の季節ですから、
トッピングのパールもハートのかたちにしてみました。

YAGURUMA CAKE
ケーキの箱に入れてプレゼントします。

YAGURUMA CAKE
受け取る方は、
頭のなかも口の中も甘い妄想で満ちていますから
本物のケーキもこっそり用意しておきましょう・・・・・。
今日は、今年最初のレッスンでした。
トライアルの生徒さんを交えて3人の生徒さんと賑やかなクラスになりました。

lesson1-2013
トライアルは、淡いピンクに、くれないの縁取りの華やかなラナンキュラスをメインに、
シックなスモーキーピンクの薔薇のアレンジです。
白いアレンジと迷われたのですが、春らしいお花をおすすめして大正解でした。

lesson1-2013
リピーターの生徒さんは、ガラスの器に白い花のアレンジ。
ガラスの中の白い石とパールカラーの球体の木片が表情を出します。
もう一人の生徒さんは、日本には花を飾る棚が少ないので壁飾りをというご希望でした。
リースはよくありますが、ワイヤーフレームは初めてなので、試行錯誤してのアレンジとなりましたが・・・
春の訪れが待ち遠しい美しい仕上がりになりました。

lesson1-2013
日本の住環境には、それに似合うサイズや、アレンジがあるはずです。
生徒さんの、こうしたさりげない希望が、とても勉强になります。
出来上がったデザインをコピーするのは簡単ですが・・・
こうして、考えながらデザインをすすめていくと、生徒さんのスキルアップにもつながります。
今回は、それぞれ違うものでしたが、
同じ花材を使っても、人それぞれの作品が仕上がるのが
デザインの楽しさです。

lesson1-2013
普通のレッスンよりは時間がかかりますが、こうして生徒さんと話し合いながら
いちばん心が落ち着くところを探して行く
これが、
心の癒しにもなるのです。
レッスンのあとの反省会?
お茶の時間も、センスアップのひととき・・・・・

lesson1-2013
今日は生徒さんのお持たせの、絶品ミルフィーユとともに
楽しいお話に花が咲きました。
St. Valentine’s dayの赤い薔薇・・・
ありきたりと言われても、もらって嬉しいのは事実。
愛のかたちがたくさんあるように
赤い薔薇も一つじゃない。

St. Valentine's day
たくさんの姿や表情を持っている。
まだ青い硬い蕾もあれば
少女のように恥じらうときもあり
あふれんばかりに豊なときもある。
熟成させた深い愛の色も
想い出を色とともに閉じ込めてしまう姿もある。
贈る相手を想う気持ちを語ってくれる花があるはず・・・・

St. Valentine's day
あなたも、
探して見ませんか?
あえて、王道を行ってみる・・・・
そこで、こそ光る愛のすがたもある。
ちなみに、私の愛はこのような感じに仕上がります。

St. Valentine's day
愛犬とのツーショットもアーティフィシャルなら安心して楽しめます。

St. Valentine's day