今回・・・・新居にと
ピンクのアレンジメントのご依頼がありました
La FloraのPolicyであります
お客様のインテリアにマッチしたアレンジ・・・
そのための
アレンジ前のインタビューによりますと
お客様のご趣味はアメカンキルティング
カントリー風のお人形作り
インテリアのテイストもアメリカンカントリーと思われます
お好きなお洋服は
ローラアシュレイの花柄のロングドレス
実は、ローラアシュレイのデザインはインテリア・マテリアル企画時代に、
女性の好むテイストとして
輸入商品の中に私が導入したデザインでもありました
こんなインタビュー内容から
今回は
La Flora今までの作品とは違う
カントリースタイルのアレンジをお作りしました
北カリフォルニアは、
12月から1月末まであたりの雨季をのぞいてほとんどが日本の春と秋のような清々しさ
ですから、
薔薇の開花時期も長く庭先に色とりどりの大輪の薔薇を植えて楽しむ
南欧風の邸宅がたくさんあります
今回は・・・・
そんな、ローズガーデンの広い広いお庭を散歩しながら、
大好きなピンクの薔薇を花かごに摘んで
その摘みたてを籠のまま窓辺に飾る・・・・というイメージでアレンジいたしました
花屋さんで売っている大輪の完璧な薔薇だけでなく
まだつぼみの部分や薔薇の蔓の先までも
今お庭に咲いている花を思うままに舟形のバスケットに・・・・
フレッシュな摘みたての薔薇の香りが今にも届きそうなアレンジです

Californian Country Rose Arrange
カントリーというと小花になりがちですが・・・
ローラアシュレイのイメージから
ブリティッシュな深い色のオールドローズをメインに
大人のカントリーをアレンジしました
その他に野性味のあふれるオープンフリルのローズ
ビーナスの吐息のような小さな薔薇の蕾・・・・
そして、
カリフォルニアならではの、ジャスミナムの白がローズの赤を引き立てます
ややくすみのあるカントリーのバスケット・・・
それに合わせたオーナメントには、レースとボタンを・・・・・
カントリーらしい可愛らしさも忘れてはいません

Californian Country Rose Arrange
タグももちろん手作りが、カリフォルニア流・・・・
少し写真が見づらいのですが・・・・
タグのベースにはゴールドの薔薇の地紋のスタンプが施されています
そして・・・・・もう間もなくクリスマスツリークリスマスなどの
イベントも増える時期ですから・・・・・・・・
籠の反対側には
アンティークな色合いながら、華やかさを持った大ぶりのリボンにパールをつけて
リバーシブルに・・・・
朝露のような小さなパールも忍ばせてあります

Californian Country Rose Arrange
これからのホリデー・シーズンでも優雅に楽しめるアレンジにしてみました
カラースキームはグリーン以外は
スモーキーな赤・白・ブルー
トラディッショナルなトリコロールカラーにすることで
同じお家の中で他のカントリーアイテムとの相性が保てるようにしました
お客様も大満足いただけたようで
今度は
クリスマスのアレンジメントのオーダーをいただいています
カリフォルニアから
秋のはじめに日本に戻って・・・・
お教室のためのトライアル用のお花をさがしているとき・・・・
いちばんに目に入ったのは
この、グリーンラナンキュラス
深いバイオレットの縁取りが・・・・なんともいえない大人の魅力にあふれている
内心イチオシと
大量に仕入れておりました
ところが、
いざレッスンとなると
やっぱりピンクや白など無難な色をセレクトする方ばかり・・・・
おそらく
これがどのような仕上がりになるのか
みなさんには想像がつかなかったのかもしれません
事実
私も
いざ花を入れ始めると
思っていたのとは違う感じになって
試行錯誤を重ねました
基本のテーマは
カジュアルメディテリニアンですから・・・・
今回の主役は実は
このラナンキュラスではなく
カリフォルニアの秋を象徴する
ワインカラーの葡萄たち
そして、
夏にカリフォルニアでお花の先生と選んだ
上質のBerryたち

Berry Very
昼間の明かりのなかではこんなに饒舌です
コサージュにできるような
ワイヤーが丁寧にはいりピックになっています
葉の色も質も秋にふさわしいつや消しの秋色・・・・
でも、これだけですと・・・
なんとなく真っ黒な感じに仕上がってしまいます
カリフォルニアのワインが美味しいのは
朝晩の冷え込み、
昼間と夜の寒暖の差が大きいこと
そのため
朝は霧がかかって
朝露のような潤いが葡萄木をみずみずしく育てるのです
そんな、朝露?
いえ、朝霜のようなキラキラしたアザミを散らします・・・・
これだけで十分なのです
でも・・・・・
アメリカのブライダルグッズは充実していて
特にブライダルのリボンはとても綺麗なものがあります・・・・・

Berry Very
この、オフホワイトのオーガンジーの周りにゴールドのビーズが並ぶワイヤー入りのリボンが
重い色合いのバイオレットを
ふんわりと持ち上げてくれます
夜もリボンがあると、真っ黒なイメージではなく
きちんとそれぞれの質感を感じさせてくれる感じがしませんか?

Berry Very
ワインの大きなリボンと対で向こう側にアシンメトリーな小さめな同じ素材のリボンを配しています
ワイヤー付きは自由に足元に伸びるリボンにウエーブを作れるので
これからの季節
クリスマスリースなどでも大活躍します
リボンの威力恐るべし・・・・・

Berry Very
大人なだけでは物足りない・・・・
そん女心に
上質なリボンは華を添えてくれます
今日は、
インテイリアマテリアルの企画時代のお仕事仲間を・・・・・
お教室にお誘いしました
レッスンではなく
それぞれが
今まで過ごしてきた間に身につけた
美意識や、情報の交換のためです
彼女はロココ時代のANTIQUE家具の研究家です
最近貴重なANTIQUE家具の古いありがたい本を
フランスから入手したとのこと・・・・
ますます、研究熱が湧いてきているそうです
ロココ・・・・
ピンクのバラいっぱいのイメージ
マリーアントワネット
ベルばら~なんてレベルの私とは違います・・・・・
実はマリーアントワネットはブルーが好きで
真珠とヤグルマ草のテーブルセットはお気に入りだったそうですね
彼女がテーブルコーディネートを始めてからすでに25年になるそうです
近いうちにそちらも教えていただこうと思っています
今回、そんな彼女に教えていただいたのですが
ロココの時代のお花は
多色使いなんですね
いまのように同色のグラデが多くなったのはその後からだそうです
淡いピンクにイエローにブルー白い小花なんて・・・・
女の子の好きな色のてっぱん!
色鉛筆でいちばん先に短くなった色たちです
彼女の自室は完全にロココなので
是非今度ロココな色合いのアーティフィシャルのアレンジを・・・とお願いされました
雑誌でいろいろな色を使ったお花の写真などを見て頂いて
イメージを広げていただいたのですが・・・・
結局
行き着く先は・・・・
ピンク系のグラデーションの世界・・・・・・
女性はやっぱり好きですよね
ファブリックや、レース、タッセルなどを優雅に使ってロココらしさを表現できるかもしれません
少しそちらも勉强したいと思います
さらに私の
コレクションであるオールドノリタケや
ビンテージのエッチンググラスなどを見て頂いて・・・・
お互いに
やっぱり
美しいものはいい・・・・という結論に達しました
そして、
私の目利きも衰えてはいないと・・・・
なにしろ、企画はそれがいちばん大切な能力でしたから
スーツに合わせてのコサージなどもご注文いただき・・・
おかげで勉强することがたくさん
彼女の胸を借りてこれまた頑張ります
お土産に頂いたのはマリアージュのお紅茶・・・・大好きなんです
お友達には、
帰国するときにアメリカの友達から頂いた、
ブラックベリーとセイジのハーブティーを楽しんでいただきました
ベリーのフルーティな香りのあと、ミントのような爽やかな風がのどを吹き抜けます
今回はビンテージのノリタケのお茶碗でいただきました
ロココのおともだちのの好きそうなアレンジをテーブルに
これは
アラメダの蚤の市で
オールドノリタケか?と思って買ったけれど・・・フェイクだった・・・・
という、残念なシュガーポットです

Arrangement in Old Noritake
アメリカの我が家では、まがい物ということで
ぞんざいに扱われておりましたが・・・・
ちょっとかぼちゃのように膨らんだボディと
猫足が可愛い
ミルクポットとのセットですし
手書きですから・・・・
ぱっと見は可愛いので
こうして、
気楽にアーティフィシャルをアレンジして楽しんでします
オールドノリタケは
たくさんのフェイクが作られて
本物収集家もそのうち楽しんで両方を収集する人もいるほどです
アメリカの蚤の市はとにかくいろいろなものがあって
騙されるのも
ひとつの楽しい思いでになります
生き方もカジュアル・・・・・
のんびりメディティリニアン
そんな気分でいたら
毎日がカリフォルニアの太陽みたに輝いて感じられるはずです